メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298)) |松永 和紀

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298)) |松永 和紀

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))
松永 和紀
光文社 刊
発売日 2007-04-17
オススメ度:★★★★★




同じ理系の人間として、共感できました 2007-09-08
「あるある」、「おもいっきり」、「ガッテン」に代表されるメディアのあやしい健康情報のもつ欺瞞をわかりやすく説明した良書。

著者が農学系大学院出身ということもあり、科学情報の信頼性の根拠として、正式な科学雑誌に掲載された論文を挙げていることに共感できた。

特定の食品を摂取するときの、リスク、ベネフィット(利点)を論ずるときに、その摂取量が重要であるという重要な視点もていねいに論じられており、好感をもてた。

(「水であっても、食塩であっても、過剰に摂取すれば、毒になる」ということ)

環境ホルモンと化学物質過敏症についても、科学者のもつ情報と世間の情報とのズレが論じられていた。

(どちらの問題も原因、因果関係を科学的に証明するに至っていない。環境ホルモンに対しては、一種のフィクションであった可能性が高い)

最後に著者があとがきに記した「科学報道を見破る十箇条」のうち特に重要だと私が感じたものを挙げておく。

・懐疑主義を貫き、多様な情報を収集して自分自身で判断する

・体験談、感情的な訴えには冷静に対処する

・発表された「場」に注目する。学術論文ならば、信頼性は比較的高い

・問題にされている「量」に注目する

・新しい情報に応じて柔軟に考えを変えてゆく

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